医療脱毛後は毛が抜ける前に剃るとダメ？自己処理はいつからOK？

医療脱毛は施術したその日に毛がなくなる訳ではなく、施術から2〜3週間後に自然と抜け落ちていきます。

とはいえ、2〜3週間もすれば医療脱毛前に剃った毛が伸びてくるため「気になるから剃りたい」という人は多いでしょう。

そこで今回は、医療脱毛後の自己処理について以下のようなポイントごとに解説していきます。

「気になって剃っちゃったけど大丈夫かな？」「伸びてきて見苦しいから早く剃りたい！」と思っている人には必見の内容となっています。

医療脱毛後に毛が抜けるのはなぜ？

医療脱毛はレーザーで毛根に熱を加えることによって、毛母細胞(毛を作り出す場所)を破壊します。

また毛母細胞を破壊する過程で、バルジ領域や毛乳頭といった発毛を促したり栄養を届けたりする組織も破壊されるのです。

これらの「毛を生成したり毛を根本から支える部分」が破壊されることで、約1週間後から自然と毛が抜け落ちます。

1回の医療脱毛で抜けるのは毛全体の20%

体毛は周期的に生え変わりを繰り返しており、表面に現れている毛は全体の20%しかないといわれています。

この表面に現れている毛は「成長期」と呼ばれ、レーザーでは”成長期以外”の毛を破壊することができません。

つまり、残りの80%の毛たちは無傷で待機しているのです。

医療脱毛は1回目の施術で20%の毛母細胞を破壊、2回目の施術で次の20%を破壊するというイメージなので、計算上は5回で全ての毛根を破壊できます。

医療脱毛の施術後に抜けていく毛は、体毛全体の20%だと覚えておきましょう。

抜け始めのタイミングは部位によって異なる

脇や脚、ヒゲなどに生えている太い毛は、医療脱毛後の抜け始めがほかの部位より早い特徴があります。

なぜなら太い毛にはメラニンが多く含まれており、メラニンに反応するレーザーの効果が高まるからです。

一方でうなじや背中、お尻などの毛が細い部位は抜け始めが比較的遅い傾向にあります。

また細い毛は抜け落ちても「太い毛に比べて気付きにくい」ので、脱毛効果を実感しづらいでしょう。

ただしそのような部位でも脱毛回数を重ねることによって、明らかに毛量が少なくなっていることに気が付きます。

医療脱毛後は毛が抜けるとダメなのか

医療脱毛後は毛が抜ける前に剃ってもいいのか、それともダメなのかという問いには以下2つの観点から回答します。

結論としては「毛が抜ける前に剃っても脱毛効果は変わらないけど肌には良くない」というのが答えです。

それでは、それぞれのポイントについてもう少し詳しく見ていきましょう。

毛が抜ける前に剃っても脱毛効果は変わらない

医療脱毛後は1〜2週間程度で自然に毛が抜け落ちていきますが、抜ける前に剃っても剃らなくても脱毛の効果自体には影響しません。

ただし、剃らずに自然に抜け落ちるのを待つほうが効果を実感できるでしょう。

まず、医療脱毛後の毛はその時点で成長が止まる訳ではなく、5mm程度までは伸び続け、そのあと自然な摩擦で抜け落ちていきます。

毛が長いほうが摩擦面が大きくなるので、短い毛に比べて抜け落ちるタイミングが早くなるのです。

また長くて存在感のある毛のほうが、抜け落ちたときに気付きやすいというのもあります。

逆に「1mm伸びたぐらいで気になって剃ってしまう」ケースを想像してみましょう。

前述したとおり、脱毛後の毛は5mm程度まで成長を続けるので「1mm伸びたら剃る」を5回繰り返すことになります。

すると「脱毛したのにどんどん伸びてくる！全然効果がない！」という気持ちになりませんか？(筆者がまさにそうでした)

私たちは決して安くない料金を支払うので、1度不安を感じたらあとはネガティブなことしか考えられなくなります。

「剃っても剃っても生えてくる」「選ぶクリニックを間違えたかな」と通っているクリニックの機械や口コミの悪い点ばかりに目が行き、他のクリニックが良く見えてくるのです。

また実はちゃんと抜け落ちていても、高頻度で剃っている毛は短すぎて気がつきません。

まとめると「毛が抜ける前に剃ってもいいけど、剃らないほうが脱毛効果を実感しやすい」ので、なるべく剃らないほうがおすすめです。

医療脱毛直後は剃らないほうが肌には良い

脱毛効果の観点からいうと「剃っても脱毛効果は変わらない」というのが結論でしたが、肌への影響という観点からいうと、なるべく剃らないほうがよいでしょう。

医療脱毛後の肌は細胞が破壊されるほどの熱を受けており、とても敏感な状態になっています。

そのため毛を剃るという行為自体が肌へのダメージとなり、痛みや痒みを引き起こす要因になりかねないのです。

特に、カミソリは肌を深く削ってしまうので、脱毛後の敏感な肌に使用するべきではありません。

どうしても剃らなければいけない場合は、比較的肌に優しいフェイスシェーバーを使用するのがおすすめです。

自然に抜ける前に抜くのはおすすめしない

医療脱毛後、1〜2週間後に毛がポロポロと抜け落ちていけば、それはしっかり医療脱毛の効果が現れている証拠です。 

自然に抜け落ちる前の毛は引っ張れば簡単に抜けるので、ついつい指や毛抜きで抜いてしまう人もいるのではないでしょうか。

たしかに毛がスルスルと抜けていく様子は楽しいですし筆者もやっていましたが、毛を抜くのには注意が必要です。

というのも自然に抜ける前の毛を抜くのであれば問題ありませんが、医療脱毛によるレーザー照射を受けていない毛を抜いてしまうと以下のようなリスクがあるからです。

自然に抜ける前の毛かどうかは見た目で判断ができないので、できれば完全に放置しておくのがおすすめです。

医療脱毛後の自己処理はいつからしていいの？

医療脱毛後の自己処理(毛を剃る行為)は、肌へのダメージを考えると1週間程度は控えることをおすすめします。

また脱毛効果を目で確認したい場合には、2〜3週間は剃らずに観察しましょう。

ただし脱毛機器や部位によっても異なるので、まずは脱毛をしたクリニックにいつから剃ってもいいか相談するのが望ましいです。

医療脱毛後の自己処理で気をつけたいポイント

医療脱毛後は1週間後を目安に自己処理を再開しても構いませんが、できれば以下のポイントに気をつけて行うのが望ましいです。

医療脱毛後は肌が大きなダメージを受けているので、できるだけ肌の保護を考えてあげましょう、

フェイスシェーバー使用するのが理想

繰り返しになりますが、医療脱毛後の自己処理にはカミソリではなくフェイスシェーバーの使用をおすすめします。

刃が直接肌に触れるカミソリよりも、刃が直接肌に触れない構造のフェイスシェーバーのほうが肌に優しいからです。

医療脱毛後の肌はバリア機能が低下している状態なので、なるべく刺激を与えないように剃ることを心がけましょう。

以下は筆者が愛用しているおすすめのフェイスシェーバーで、価格もデザインも良くおすすめです。

自己処理した後はしっかり保湿する

医療脱毛をした後の保湿は、肌トラブルを防いだり脱毛効果を実感するために重要です。

脱毛処理は肌が傷んでいるため、しっかりと保湿することで肌のバリア機能を改善し乾燥による痛みや痒みなどのトラブルを防ぐことができます。

また保湿で肌を柔らかく保つことで医療脱毛後の毛が抜けやすくなるので、より脱毛の実感を得られるでしょう。

カミソリを使う場合はシェービングクリームを使う

医療脱毛後にカミソリで自己処理することは好ましくないですが、どうしても使わなければならない時は必ずシェービングクリームを使用しましょう。

シェービングクリームを使うことで肌が柔らかくなり、また刃の滑りが良くなるため結果的に肌の保護につながります。

たまに水だけで剃ったりボディソープで剃ったりする人がいますが、肌の保護の観点から言うとNGです。必ずシェービングクリームを使うことをおすすめします。

カミソリの刃は新しいものに交換する

カミソリを使って自己処理する場合は、刃を新しいものに交換しておくことも大切。

普段カミソリを使っている人なら経験があると思いますが、古い刃は切れ味が落ちているため肌や毛を引っ張って刺激してしまいます。

一方で新しい刃は切れ味が良く肌への摩擦が少ないので、肌への刺激を最小限に抑えられるのです。

肌への刺激を減らせば痒みや赤みなどの肌トラブルを防ぐことができるので、ぜひ意識してみてください。

医療脱毛後に毛を抜けやすくするコツ

そもそも脱毛後にもっと早く毛が抜けてくれたら、剃るか剃らないかで悩む必要もありません。

また、毛が抜けていく様子は医療脱毛に対するモチベーションにもつながります。

そこでここからは、医療脱毛後に毛を抜けやすくする以下のコツについてご紹介します。

ただし、これらはあくまでも基本的なケアで、実践したからといって毛が抜けるのが劇的に早まる訳ではありません。

むしろこれらのことをきちんと実践してはじめて、「2〜3週間後に抜け始める」という通常の効果を得られると思っておいたほうがよいでしょう。

1.肌の保湿を意識する

医療脱毛を受けた後は、いつも以上に肌の保湿に気を遣いましょう。

医療脱毛後は肌のバリア機能が低下しており、非常に乾燥しやすい状態。肌が乾燥すると皮膚が固くなり、毛は抜けにくくなります。

そのため医療脱毛の効果を早く実感したいのなら、しっかりと保湿し皮膚を柔らかく保つことが重要です。

日々のスキンケアに加えて、風呂上がりには保湿クリームやローションを使用し肌の潤いを保ちましょう。

2.代謝を良くする

医療脱毛の効果を早く実感するには、体の代謝を良くすることも大切。

私たちの体は新陳代謝により、古い細胞から新しい細胞への生まれ変わりを繰り返しています。

代謝が良くなると肌や毛の生まれ変わりもスムーズになるため、適度な運動や健康的な食生活を心がけ代謝を良くする意識が大切です。

ただし医療脱毛をした当日は、肌の保護という意味で運動や入浴は避けるべきなので気をつけてください。

3.日焼けは控える

医療脱毛の効果を早く実感したい人は、できるだけ日焼けを控えるようにしましょう。

日焼けは肌を乾燥させてしまい、乾燥した肌は固くなります。肌が固いと毛が抜けにくくなります。

さらに日焼けは肌の老化を促し毛が生え変わりにくくなるというデメリットもあるのです。

医療脱毛後は、日焼け止めクリームや帽子を被るなどして、できる範囲で日光から肌を守りましょう。

医療脱毛の直後に毛を剃るときは肌の保護に気を遣おう

医療脱毛後は、毛が抜ける前に剃っても脱毛効果に影響しませんが、肌の保護を考えると剃らないほうがベターです。

それでも剃る(自己処理する)場合は、以下のようなポイントに気をつけて、なるべく早く肌を保護しましょう。

また毛を剃らないほうが抜け落ちる様子を観察でき、脱毛効果を実感しやすいのでおすすめです。